No.6
(1)
由香利さんが遊びに来たので、一緒にテレビを見ているとちょうど温泉の特集番組をしていました。
お笑い系のアイドルタレントが胸にタオルを巻いて温泉に入っているのが映ると「ねね、タオル巻いて温泉なんか入らないわよね、最近の女子高生とかはね温泉はタオル巻いて入るんだと思いこんでるんだって」
「ほらあの女の子アビルちゃんよ」と言うので「アヒルさんてやっぱりお笑いタレントなの」と聞いてみると「アヒルじゃなくて、アビルよ」と言われてなんだか訳が分からなくなりました。
「そうだ今度温泉に行きましょうよ、旦那もここんとこ暇なんでしょう」と言われたので「旦那に相談してみるわね」と答えておきました。
夜になって旦那が仕事から帰ってきたので「ねえ、由香利さんが温泉旅行でもどうって言ってるんだけど」と聞いてみました。
幸い旦那もちょうど仕事の暇な時期らしくて私と由香利さんの夫婦4人で鬼怒川に二泊の旅行に行くことにしました。
当日旦那の来るまで由香利さんの家まで行くと、玄関には見慣れない車が止まっていました。
ちょうど由香利さんと出てきた男性は旦那ではありませんでした。
「旦那ちょっと急な出張なのよ、それでね、この人私の叔父さんなんだけど」
「もうお金払っちゃったし、キャンセルするともったいないでしょう」とか言い出して、旦那の替わりに叔父を連れて行くと言い張りました。
私の旦那はあまり嬉しそうにはしていませんでしたが、断るわけにも行かないので一緒に出発することにしました。
すぐに車で出かけようとすると叔父が、「せっかくだから、有紀さんは私の車で行きませんか、その方がいろいろと話しもできますし、由香利をそちらの車に乗せますから」と言い出しました。
ずいぶんと変な事を言い出す人だと思いましたが由香利さんも旦那も特に反対はしなかったので、私はしかたなく叔父の車に乗りました。
東京の都内をでて、高速に乗ると運転も落ち着いてきたのか叔父がいろいろと話しを始めました。
私は不安な気持ちで適当に答えていましたが、やっぱり話題はエッチな方に巧みに向けられて行きました。
どうにか適当に返事を続けているとやっと高速を降りてホットしました。
鬼怒川までドライブすると、旅館に着きました。
食事にはまだ早い時間だったので、ひとまずお風呂に行きました。
お風呂から帰ってくると叔父が、面白いショーがあるといって私達を誘いに来ました。
宴会場に行くと舞台には上半身にコートをかぶせられた女性が、変な格好をしている男に鞭で打たれていました。
由香利さんも会場のどこかに来ていると思ったのですが姿はどこにも見あたりませんでした。
男は皮で作った半ズボンに皮でできた穴だらけのシャツを着て、やはり皮のお面をつけていました。
男が鞭を振り上げると、風を切る鋭い音がして、女性のお尻に叩きつけられました。
お尻は紫色に腫れ上がり、とても見ていられなくなりました。
旦那は平気な顔をして「あれはショーだから痛くないように打ってるんだ、お尻のあざもお化粧用のアイシャドーかなんか使って色つけてるだけだから」と平然とした顔でした。
しかしあまり趣味のよくなショーだと思ったらしく、ずっと目をそらせていました。
会場から「俺にもやらせろ」と声がかかると、数人のサラリーマン風の男が舞台に上がりました。
皮の衣装を着た男に鞭を渡されて、男達はかわるがわる鞭を使ってはなにやら歓声を上げていました。
旦那はひどく機嫌が悪くてすぐにでも出て行きたい様子でした。
ようやくショーは次の出し物になって、女の子達が踊り始めました。
叔父が「あとは見てもつまらないから帰りましょう」と言うので私達は部屋に戻ることにしました。
さっき案内された部屋にはもう食事の用意が出来ていました。
少し待っていると由香利さんが「ちょっと散歩してたの」と言って戻ってきた。
ドライブで疲れている様子で由香利さんはほとんど食事に手を付けませんでした。
食事のあとは、ロビーにあるゲームセンターでしばらく遊んで部屋に戻ると布団の用意がしてありました。
まだ寝るには早い時間なので、叔父がビデオを見ようといいだしました。
ロビーでレンタルビデオが借りられるからと言って叔父が部屋をでていきました。
しかし、叔父が借りてきたのはアダルトビデオでした。
テレビの画面に映ったのはやはりさっきと同じような場面が延々と続くビデオでした。
「どうです、すごいでしょう、さっきのよりもっとすごいんですよ、奥さんもこうゆうの好きだってさっきで車で話してたんですよ」と叔父が言うので私は困ってしまいました。
縛られた女性が宙づりにされて、ぐるぐる回されながら蝋燭を垂らされる場面が延々と続きました。
旦那はさっきよりは少しは興味があるみたいで、叔父がいろいろと説明してくれるのに聞き入っていました。
私と由香利さんはしかたなく途中まで一緒にビデオを見ました。
ようやくビデオも終わって電気を消してもらって寝ることができました。
真夜中になって、なんだか変な声が聞こえるので私は目が覚めました。
女性のすすり泣く声がかすかに聞こえました。
もしかして叔父が由香利さんに変なことをしたのではと気になりましたが叔父は、離れた布団で寝込んでいてそんな気配はありませんでした。
しかし由香利さんが息をかすかにふるわせてすすり泣く声は明け方まで聞こえました。
朝早く朝風呂に誘うと、由香利さんは少し気分が落ち着いた様子で一緒にお風呂に入る事になりました。
由香利さんは、女同士なのに体を見られるのがいやらしくタオルを体に巻いたまま着替えをしていました。
男女混浴の露天風呂は、朝はまだお年寄りが数人いるだけで、安心して入ることができました。
部屋に戻ってみると、旦那の寝床は空で荷物もなくなっていました。
叔父が部屋でテレビを見ながら「旦那なら会社からさっき連絡があって客先で急なトラブルになってすぐ車で帰ったよ」と事情を話してくれました。
「どこに行ったのか分からないから、帰ったら話しといてくれと頼まれてね」と言われて、私は由香利さんと長話しをしたのをすこし後悔しました。
お昼が終わると近くの牧場まで行って時間をつぶして午後はドライブをしてから旅館に戻りました。
(2)
夕方になって帰りの時刻になると、旅館を出て車は着た道を逆にたどりはじめました。
山道をしばらく走ったあと、急に見晴らしが広くなり高速の入り口が見えました。
私は高速に乗ればあとは、まっすぐ帰るだけだと安心しました。
車は高速に乗るとぐんぐんと加速をしてエンジンの音と風の音だけが車内に響きました。
次のインターチェンジをすぎると次第に車が多くなり、トラックが何台も横を走り始めました。
ちょうど隣に大型トラックが並んだとき、叔父が「おい、わかってるな」と声をかけました。
由香利さんは「はい、わかっております」と丁寧な口調で答えると、ワンピースをめくってトラックの運転手に見えるように引っ張り上げました。
由香利さんは指を使いながら足を開いて腰を突き出すように動かしまた。
トラックがすぐ横にぴったりと張り付いたように寄ってきました。
私には目の前で起きていることが信じられなくて目をつぶりたい気持ちで一杯でした。
やがて車はサービスエリアにはいると駐車場に入りました。
後ろから追いかけてきたトラックがすぐ横に止まりました。
叔父に「おい、つづきがあるだろう」と言われて由香利さんはトラックのドアが開くのを待ているようでした。
運転手が座席から足を投げ出して横を向くと、由香利さんがつま先立ちをして頭を、運転手の腰に埋めました。
スカートの下からお尻が見えて私は目を疑いました。
由香利さんのお尻は紫色に腫れ上がったアザが縞模様についていました。
私は頭の中が嵐のようになって訳が分からなくなりました。
昨日のショーで舞台にでた女性は由香利さんに違いないと気が付きました。
そして由香利さんが夜泣き続けた理由も分かりました。
お風呂場で着替えを見られないようにしていたのも、体のアザを見られないためでした。
私は急に怖くなって体中ががたがた震えてきました。
由香利さんはトラックから離れると急に駆け出してトイレに行きました。
私は慌てて由香利さんのあとをおいました。
洗面所で口をゆすぎながら泣き続ける由香利さんに私は何も言えませんでした。
車に戻ると、さっきのトラックはもう先に出たようでした。
叔父の指図で私はさっき由香利さんが座っていた席に座らせられました。
次のインターチェンジをすぎるとトラックがまた何台も私の横を通り過ぎていきました。
叔父が「おい、次はお前だ、わかってるな、」とぶっきらぼうに言いました。
私は両足を広げてワンピースをたくし上げると、指を使い始めました。
次のサービスエリアでもトラックが隣に止まりました。
運転手がドアを開けたままこちらをみていました。
私は外にでると、回りには観光旅行の帰りの団体客が大勢自動販売機の前に列を作っていました。
叔父が「おい、やるんだ」と冷たい口調で命令してきました。
こんなに大勢の前でできるはずもなく私は体を硬くして、拒みました。
すると叔父はすぐに車を出発させました。
しばらく走って車が高速道路を降りると、横道に入っていきました。
着いたのはラブホテルでした。
お城の様な建物のなかに入ると部屋には不気味な道具が用意してありました。
「命令にさからえばお仕置きだ分かってるな」と叔父が吐き捨てるようにいいました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
私の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が私の感触を楽しむように打ち寄せてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
征服者が最後の満足の時を告げるのを待つよりほか、もう望みはなくなりました。
叔父は私の身体を天高く舞い上がらせると、次の瞬間に奈落の底に突き落としました。